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2017年 03月 05日
鶴田謙二が冒険エレキテ島の二巻目を出すという奇跡
せっかくロモレンズを使っているのだからもっとロモカメラの
ように写真ができないものかといじっているのだが。
最もロモカメラといってもほとんどの方はわからない思うんだが。

今月中の締め切りの作品あったんだが、画廊からの日にちを書いた手紙を
どこかなくしてしまい、何時だったか記憶もあいまいで。
そのうち電話でも来るのでしょう。
少年王國の10号バージョンと20号バージョンに取り掛かっているのだが、
10号はもうすぐなんだが、20号は間に合うかしら、

漫画家の鶴田謙二が冒険エレキテ島の二巻目を出すという、え?-------
すごいニュースがあった。え?---------。奇跡だ。
わかる方にはお分かりかと思いますが、今までいろいろ続きものの本を書いていても、
飽きてしまうのか書きっぱなし、つづくという展開であっても続きなし。
うーーーん、このもやもやの未消化ゲル状態どう晴らすんだよ、、、、、の連続。
それが、その中で初めて二巻目を出すのですよ。
これは奇跡なんですよ。鶴田謙二ファンとしては、それも五年待っての二巻目、
お約束のように女の子がお風呂に入るシーンが入っていると嬉しいな。

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# by eichi_wata | 2017-03-05 11:56
2017年 01月 06日
久しぶりです

また一年が過ぎてしまった。

昨年は家内が視神経髄膜炎という首から下が徐々に動かなってしまう症状の、
なんか良く分からない難病指定の病気にかかってしまい、MRIが使えないと
いう悪条件が重なったのだが、発見しずらい病気らしいのだが、それでも最
初の病院での脳梗塞という誤診で、結局ひと月後病気は治ったということで
リハビリ病院にまで転院させられてなおさら発見が遅れ、再び症状が進みリ
ハビリ病院から再度転院した病院で病名が分かった時にはステロイド治療に
対してもう心臓が耐えられない状態で、結局三か月後三度目の心不全を起こ
し亡くなってしまった年だった。

彼女は小学生の時心臓弁膜症にかかり、二十歳のとき会ってから、以来三度
の心臓手術を受けながらも、若いころから好きであった原生蘭の栽培を趣味
でやっていたのだが、やはり体力が続かないので栽培はほどほどだったよう
だが、とても特殊な原種を直接海外の業者から輸入したり、ニューギニアと
かペルーとかの高地まで遊びに行ったりしたのだが、それ以上にはんぱない
頭の持ち主であったので西洋蘭の辞典的な事柄は大体すぐ答えられる持ち主
であったからか、なにかあれば、仲間からはミドリさん、ミドリさんと沢山
の方たちから重宝され慕われていた人だった。
さすがにここ十年は心臓がメロンほどの大きさになり、母の介護も重なり蘭
栽培に関しても以前ほど体力もなく、その間、心不全で心臓が止まることを
二度も起こしながら68歳までよく長生きしたものだった。

家内の死で三人の子供達全員を先に亡くしてしまった92歳になる義母を近
くの老人ホームに入ってもらい、この古く妙に広い大船の家も僕一人になっ
てしまった。

来週には僕も70歳だ。23の時版画が売れ出してから50年近く、目立つ
ことが嫌いで極力人前に出るのを断り、画廊での義務的な逃げたくなる個展
もほんの数回で済んだし。当然に団体展も参加してないので、画家たちとの
交流もない。

とにかくほおって置いてくれという性格でも、さほど不自由なく画家を続け
られたことに、なんという幸運な人生かと感謝しながら、今年も繪を描きな
がらの日々なのだろう、

でも、家内に会いたいな、早く迎えに来て欲しいんだが。

久しぶりです_a0126690_09362962.jpg


# by eichi_wata | 2017-01-06 11:19
2015年 01月 13日
重力の虹
<重力の虹>もやっとリチャード・M・ズラップという名の大統領ニクソンを暗示していると訳注で
書いてある人物が経営するロサンジェルスの映画館にロケットミサイルが落ちようとするシーンで
やっと大団円を迎えた。
シアターで始まりシアターで終わるこの円環をなす物語は、やーーー長かった。
さっぱり判らなかった。でもこの混沌とした判らなさが現代なんだと思うと面白かった。

重力の虹_a0126690_9311811.jpg


# by eichi_wata | 2015-01-13 09:30 |
2015年 01月 10日
重力の虹
<物理的変形φR(x,y,z)がもたらしうる機能上の乱れγRは、<イミポレックス>の
下層における乱れγBの有するより強力なパワーpに正比例する(ただしpは整数とは限らず、
経験的に決定される)>

こんな小説判るはずがないと思いながら、牛歩の歩みで読み続けているのだが。
やはり判らない。

どうも新訳になじめず旧約を図書館から借りてきた。でも
図書館の本はページのかども折れないし、赤線も引けない。
やはり古本を買っていつものように本を解体して必要なところだけ読むかな?

<誰かがマルゲリータに鉄の定規と黒檀の帝政風の椅子を渡す。マルゲリータは
娘を膝の上にのせ、スカートとペチコートをめくり上げ、白いレースのショーツを脱がす。
美しい少女のお尻は月のようだ。足をバタつかせるたびに柔らかな裂け目が緊張したり
弛緩したりし、留めひもが動いたり、伸びたりする。>

やはりこうiいった訳でなければ。

重力の虹_a0126690_1032587.jpg


# by eichi_wata | 2015-01-10 10:03 |
2015年 01月 08日
重力の虹
<それからというもの<海賊>は<バナナ朝食>で有名になった。
バナナ・アレルギーの者や、紛れもないバナナ嫌いの者まで、それを一目
見ようと英国中から殺到するーーバクテリアの攻略で、土壌が、神のみぞ
その細工を心得る網目模様に連鎖をなし、ついに長さがしばしば一フィート半
にもなるバナナが実る。そう、驚くべきことだが、ほんとうなのだ。>
越川芳明訳<国書刊行会>

<かくしてパイレートは、みずから催す<バナーナ朝食会>で名を馳せる。
会食者はイングランド中からやってきた。中には名うてのバナナ嫌いや
バナナ・アレルギーのものまでいたのは、細菌のポリティックスとかいうものを
観察するため、なにしろ、神のみぞ知る環と鎖の複雑な網目状の蔓延が、
身の丈一フィート半に及ぶバナーナの実を繁茂させた。驚愕の事実である>
佐藤良明訳<新潮社>

意味はほとんど同じなんだが、こんな感じで訳が違うんだ。
どうも、越川芳明訳の方が好きなんだがな、
佐藤良明訳は味気ないけど原文はこっちに近いんだろうか?

やはり比較している方が居りました。

重力の虹の比較
ピンチョン『重力の虹』だが、特に急ぐ理由もないので、
原文・国書刊行会版・新潮社版をゆっくり読み比べていくことにした。
冒頭の段落は二文と短いので、そのまま引用してみる。
――――――――――――――――――――――
A screaming comes across the sky. It has happened before, but there is nothing to compare it to now.

[国書刊行会]
 キーンという音が大空をよぎる。こうしたことは以前にもあったが、今のに較べたら、まったく問題にならない。
[新潮社]
一筋の叫びが空を裂いて飛んでくる。前にもあった、だが今のは何とも比べようがない。
――――――――――――――――――――――

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# by eichi_wata | 2015-01-08 12:20 |