2018年 06月 04日
吐月峰(トゲッポウ)の榮ちゃんは光子のUrineを飲む
いつもは七月から始まるので今年も同じかと油断していたら
今回は今月の28日からの展覧会であった。

ありゃ。1週間間違っていた。今月は四点かよ、
急に巻き始め、先週がんばって20号を描いた。
しかし、ほっとしたのか今日は疲れて仕事場で寝てばかりいる。
昨日の気分転換の庭の草取りでへばったのかもしれない。
無理しなければよかった。

義母のホームに行かねばと思いながら、寝てばかりだ。
家内の亡き弟のお嫁さんが週一回定期的に二時間程度かけて通って
くれるので本当に助かる。よくできたお嫁さんを弟君は選んだものだ。
いや逆か、よくできた方が彼を選んでくださったものだ。
船場のいとさんだった子と東京の彼が北海道旅行の汽車の中で出会ったのだった。
見舞いに行けぬこっちはすまぬと本棚のミドリのコツにあやまっているばかりだ。

いつもはこれから一週間程度絵具をニスで溶かし薄く数回ぬって
暗部を落として背景をリアルにしていく作業をしていたのだが、
今回の絵はどうもそうしなくとも良いのじゃないかと女王の光子が口出しし、
ニス塗中止。ヴァルールが崩れるのでこのまま、このまま、、、、
そう、締め切りまで時間があると手を加えて変にしてしまうんだよね僕は。
何度失敗した事か。
絶対に手を加えない事。明記せよ。

万年床に入り本を読む。
<「栄ちゃん、吃驚しちゃいけないよ。其りゃ面白いものが沢山あるんだから」
こう云って、光子は笑いながら奥へ駈け込んで了った。

珍らしい遊戯の方法でも発見したように嬉々として光子の命令に服従し、
「腰掛けにおなり」と云えば直ぐ四つ這いになって背を向けるし、
「吐月峰におなり」と云えば直ちに畏まって口を開く。次第に光子は増長して
三人を奴隷の如く追い使い、湯上りの爪を切らせたり、鼻の穴の掃除を命じたり、
Urineを飲ませたり、始終私達を側へ侍らせて、長く此の国の女王となった。>
谷崎潤一郎

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by eichi_wata | 2018-06-04 09:56


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