2015年 08月 23日
もう六十八、せまりくる老化
いつの頃からだろうか、耳鳴りがすごい。
季節に関係なくジージーゼミが鳴いている。

津野海太郎『百歳までの読書術』
<読書にそくしていうなら、五十代の終わりから六十代にかけて、読書好きの人間のおおくは、
齢をとったらじぶんの性にあった本だけ読んでのんびり暮らそうと、心のどこかで漠然とそう考
えている。現に、かつての私がそうだった。
しかし六十五歳をすぎる頃になるとそんな幻想はうすれ、たちまち七十歳。そのあたりから
体力・気力・記憶力がすさまじい速度でおとろえはじめ、本物の、それこそ ハンパじゃない老年が
向こうからバンバン押しよせてくる。あきれるほどの迫力である。のんびりだって? じぶんがこんな
状態になるなんて、あんた、いまはまだ考えてもいないだろう>

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# by eichi_wata | 2015-08-23 08:20
2015年 08月 18日
繪の締め切りがあるんだが昨日届いた
<恋と夏>
読みだした。もういけない。繪どころではない。
このゆっくりした時間を楽しまねば、、、、、

<会ってから、ふたりは抱き合っていなかった。今も抱き合わなかった。
彼はエリーの傍らに立つ影に過ぎなかった。>
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# by eichi_wata | 2015-08-18 09:06
2015年 06月 24日
七月から始まる<のりもの展>

二週間あまりの旅行から帰ってきた。
旅行中読んだ本。
<クリングゾールをさがして>ホルヘ ボルピ
そしてこのところ常に旅行中鞄にいれてあるのが、
<廃市>福永武彦、こっちはもうぼろぼろだ。
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# by eichi_wata | 2015-06-24 13:26
2015年 05月 28日
<描かれた女たち>展
<描かれた女たち>展、三か所の美術館を回るのかな?

さて昨日別な展覧会用の繪を送った。
繪を送るとどこかほっとして気が抜ける。

ここ一週間あまり仕事をするきにもなれず、本を読んでいる。
画廊からの依頼は七月の半ばまでに小さいのを含めて、五点もあるんだが、
本を読みだすとどうもいけない。
以前に円城塔の随筆が読みたく買っていた新潮一月号を引っ張り出して
読んでいたところ金井美恵子の<シテール島への>を読んだら面白かったので、
他のを図書館で借りてきて、ついでに横山秀夫<64>もあったので、
そんなこんなところに、
昔から世話になっている美術評論家の安井収蔵さんからご自身四冊目の本
<絵話 諸縁>を送っていただいた。

その本の最初に日展と芸術院の腐敗の記事があって、
僕は団体展に出していないのでさほど興味が無かったのだが、
ちらちらと読んでいたら、山形の友人の木彫家の叔父がさらりと
書かれている処にぶつかり、あの事の裏にはこういうことが
あったのかと、再度最初から読んでしまった。

<「梯子を外す」という言葉がある。推薦者が心変わりし、
推薦しない。従来の支持会員が横を向く。双六から、弾き出される。
金力も体力も限界に至る。院賞受賞の岐阜生まれの日本画家は
会員選挙を前に自宅で自ら命を絶った。山形生まれの木彫家は
「疲れた」と漏らし鉄路に飛び込んだ>

しかし、なんだろうか?
絵描きの証はそういった会員、芸術院、勲章とか、金額とかの他人の評価の
問題ではなく自分自身の内部の問題、たとえば、今は自身がわくわくする繪を
描いているだろうか程度の自問に尽きるのに、おろかなことだ。

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# by eichi_wata | 2015-05-28 11:32
2015年 04月 14日
地図と領土
ミシェル・ウエルベックの小説<地図と領土>を読み始める。
傍らの繪の進み具合を気にしながら、

<社会の内部にあって、個人とは束の間のフィクションにすぎない。
われわれの芸術家としての立場は、商業的生産によって息の根を
止められた職人仕事の最後の代表者でしかないのだ。>

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# by eichi_wata | 2015-04-14 17:16
2015年 04月 05日
昨日戻った
5日程度の旅行から昨日戻った。

今回は一応笠間での大鉄道展を見に行くという理由が
あったんだが、笠間までなら二時間半程度なんで
何も泊る必要もないんだが、それはそうなんだが、
家を出たらなにかとふらふら旅行にしないと
おもしろくないんじゃん、というわけで水戸、笠間、小山と
それぞれに泊まってしまったわけだ。
楽しみの食べ物の話は今回は一切なし。たまたま運が悪かったと思おう。

それで、笠間美術館に行ったら明日相笠昌義さんがいらっしゃるとの
事で、一泊延ばしたんだ。
で相笠昌義さんと短い時間だったんだがいろいろ話したんだ。
前々から聞きたかったことがあって、彼も以前は銅版画を
やっていたんだが、途中から油彩に変えた理由があるんなら
どのへんにあるのだろうかと、いった事なんだ。
いぜん福井良之助さんに会う機会があって
(福井良之助といえば渋い色使いでの油彩画が有名だが、
銅版画ではないんだが謄写版版画をやっていた方なんだ。
僕は福井良之助は断然版画のほうが良いなと思っているんだが。)
それはともかく、でなぜ版画を止めたのかを聞いたこともあって、
相笠さんも福井さんも面白いほど同じ答えだった。
もちろん僕も同じなんだが。
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# by eichi_wata | 2015-04-05 10:33
2015年 03月 22日
昨日ふらふら旅行から戻った。
4,5日のつもりだったんだが、11泊の旅行になってしまっていた。
瀬戸内の室津、京都、静岡に数泊してきた。
赤穂の磯六がたたんでしまったんで以前大将に聞いていた室津の料理屋に
行ってきたわけだ。さすがに漁港の隣だけあって魚介類は豊富でみな新鮮で
おいしかった。瀬戸内の魚は味がやさしいというんだろうか、よそでは味わえない
独特な甘みを感じる。
しかし、料理は素材も大事だが、、、赤穂の磯六のストイックな見事さはない。
つくづく残念だ。

それで帰る道々、そうだ京都で忠田愛さんの展覧会がたしかやっていると思って、
検索したら確かに京都高島屋で開いていたんで、途中下車して、展覧会をみた。
ここらあたりが錦市場に近くとおもい、ふらふらとふらふらと、そこらあたりを歩いて、
なんだかんだと、市場近くで結局4泊してしまっていた。
しかし何のことはない、四泊もしたんだが、昼に外に出て市場近辺を歩いて適当な店に
入って、酒を飲んで、映画を見るだけの、どこに行っても同じ事をしていただけなんだが。
映画<幕が上がる>ももいろクローバーZ、意外と面白かった。
爺さんは涙腺が弱くって困ったが、僕の中退した東京理科大理学部の同じく中退した
といってもずいぶん後輩だがそのムロツヨシが出ていた。

本はクンデラの<存在の耐えられない軽さ>を読んでいた。
でも昔読んだときほど面白さは感じなかった。何でなんだろうか?
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# by eichi_wata | 2015-03-22 09:46
2015年 03月 07日
大鉄道展
大鉄道展は笠間日動美術館にて本日からです。
大鉄道展

出品作家
勝 海舟/歌川広重三代/小林清親/五姓田義松/伊東深水/岡田三郎助/石井柏亭/鍋井克之/長谷川利行/長谷川三千春/森 惣介/石川滋彦/井上 悟/佐々木信平/相笠昌義/藪野 健/池口史子/小杉小二郎/遠藤彰子/渡邊榮一/松井ヨシアキ/久保木 彦/金森宰司/筧 本生/木津文哉/開 光市/齋 正機/齋藤 将/小木曽誠/柏本龍太

佐々木信平さん 遠藤彰子さん達とグルジア旅行に行ったのもずいぶん昔になった。
いつごろだったろうか?、グルジアでは有名な彫刻家の家に行った折
せんじつ海部俊樹が来たよとか話していたんで、その頃か?
でも何年前なんだろうか?海部俊樹って?そして、何でその彫刻家の家に行ったんだろうか?
旅行は3週間と結構長く、レニングラードの町ではちょうど白夜の頃でなんだったかな、
甘い香りがある綿毛が街中にただよってそれはそれはとてもきれいだった。
変な組み合わせの旅行で毎日ウオッカを飲んで酔っ払いの絵描き集団の旅行だった。

偶然帰りの飛行機が同じで、待ち合わせ時間に空港でシノーポリにあってサインを貰い、
三日後、横浜でマノンレスコーを聞くのが楽しみだと話したらうれしそうだった。
以前に鎌倉が好きと本で読んだんだが横浜なら鎌倉近いよ、といったら、今回は
忙しく鎌倉に行けないのが残念だよ。たぶんそんなことを話してたんだろう。
そんな会話も僕の英語では続かなかった。でもサインを貰うときに
差し出した紙片の台に用いた本を誤って落としてしまい、拾ったときその本の表紙に
英語の文字が書いてあったのを目ざとくみて、クンデラ、ごちょごちょ、と言ったのには
こっちが驚いたんだが、何といったんだろうか?
ひょっとして<Es muss sein>だったろうか?
<穏やかな微笑を浮かべた院長は、ベートーヴェンのメロディーを
口ずさみながら、ゆっくりと言った。「Muss es sein?」>クンデラ

その後かな彼の指揮でマーラーの二番を聞いたのは、濃厚な二番だったんだが、
何時だったんだろうか?どうも記憶が錯綜している。
その一つ年上のシノーポリも10年も前に亡くなってしまった。

今回、相笠昌義さんはどんな繪を描いているのだろうか?駅のホームかな?
21歳のころ銅版画の工房に通っていたころ銀座で相笠昌義さんの銅版画の
個展に行ったのも懐かしい。小さな昆虫標本のようなおもしろい銅版画だった。
会場で変なシタールの音楽をずーと流していたのを思い出す。
1968年か1969年の頃だろうか?それから僕が45年あとにこんな企画の
展覧会で相笠さんと一緒できるなんで、当然その頃そんな想像も出来なかった。

その銅版画工房を開いていた野間伝治さんも、数人しかいない工房で
同じ年の生徒だった本橋君も四年ほど前に亡くなった。
あれ?相笠さんと野間先生は芸大で同じ学年でそんなで銀座の展覧会に
先生と一緒に行ったのかな?そのとき本橋も一緒だったような、、、
あーーあすべてが、古い思い出になってしまった。

<歴史もまた個人の人生とまったく同じように軽く、耐えられないほど軽く、綿毛のように、
舞い上がる埃のように、明日にも消え去ってしまうもののように軽いのだ。>
<存在の耐えられない軽さ>クンデラ

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# by eichi_wata | 2015-03-07 15:53
2015年 02月 20日
大鉄道展
この繪も終わった。
いや長かった。
でもきっちり毎日描いていたわけではないんでまあこんなものだろう。
ニスが乾く間4,5日の間静岡に行ってきた。
最近は静岡が気に入って静岡でぶらぶらすることが多くなった。

ホテルから50メートル圏内に映画館と古本屋、そしておいしいお蕎麦屋さんがあって
昼はそこいらで過ごし、夕方になると近くのとてもにぎわう居酒屋に毎夜入りびたりであった。
今回は五夜連続だった。

映画は<深夜食堂>とアニメーション版<花とアリス>を見た。
イーストウッドの狙撃手を見たかったんだが別な映画館が見つからず、
といってもそんなに探したわけではないんだが、
市立美術館は小林清親でパスした。県立美術館は前に一度行ったんだが、
とても遠くうんざりでパス。それに県立美術館はどうも建物は立派なんだが
どこが変だとうまくいえないんだが、気がめいる変な建物なんだ。
遊びの気分さを認めないような?いや違うなもっと根が深いようないやさだ。

そんなんで部屋でラフロイグを飲みながら100円古本の<シャーロックホームズの帰還>
を読んでいた。

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# by eichi_wata | 2015-02-20 18:03
2015年 01月 27日
大鉄道展
作品の期日と作品の大きさの確認電話が来た。
始まるのは三月七日、作品展示が五日とのこと。
二点出す予定なんだが、一点はあと五日程度で
終了なんだが、もう一点のアリス画が難渋している。
なんでアリスと鉄道かと思うんだが、まあたいした意味もない。
単に混沌とした繪を描きたいと思っていたんだが、
そのときなんかその混沌した中に共通項があったほうが
ばらばらになっても道筋がどこか見えるのではと考えて
今思いつくのはアリス繪と、なったわけだ。
そこに鉄道展の話が飛び込んできたというわけで
これは<鏡の国のアリス>のせりふそのままだ。
<「今夜は千ポンドの夢を見そう、絶対!」とアリスは思いました。>

それが半分は消してしまったのでまだ出来ていない。
二ヶ月の余裕で予定にしていたんだが、来月ひとつきで描かなければ、
ならない。まあ、半分で30号程度なんでいくらなんでも大丈夫だろう。
とにかくたくさんのアリス&友達が入るんだが。もちろん機関車もだが、

これはもう一方の出来上がっている方の背景に入る繪、
えーーと作者は誰だったかな、イギリスの客車での
二人の婦人の繪なんで大鉄道展にちょうどよいかと
思って入れてみた。
作者は Augustus Leopold Egg だった。
ターナーの機関車もくもくの繪好きで入れようと思ったんだが、
たぶんイギリス人以外、機関車が走っている繪とはあまり見ないだろうから、
入れてもギャグにならないのでこっちにした。
こっちならどことなく、どこかに向かっている汽車の客室にみえるだろう。
この繪をヒントにアリス画の挿絵作者が<鏡の国のアリス>での有名な挿絵を描いているんだ。


やはりこの繪はパンツなしのつるんとしたお尻が一番のポイントなんだが、残念だな、
昨日も念を押されてしまった。そんなにも信念のある繪画道でもないししかたがない。
繪が戻ってきたらお尻に戻して、個展にだせばよいだけだ。
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# by eichi_wata | 2015-01-27 10:41