2016年 07月 15日
究極のトイカメラ
昔からトイカメラが好きで、いろいろトイカメラ、トイデジカメを使ったんだが、
写りは面白いんだがトイカメラにちゃんとしたカメラを求めるのも変なんだが、
すぐこわれたりして、どうも肝心な時失敗するので、確かな写りのトイカメラを
まあ、ずーーと状態だったんだが、結局ここしばらくはiPod touchなのかなと
思っていたのだが、
先日気まぐれでフルサイズのデジカメを買っていろいろレンズを
交換して遊んでみたのだが、んーーーーん。カメラだった。
やはりiPod touchでいいやだった。

そんな中でおもちゃカメラと言えばロモカメラというほど大人気のフイルムカメラが
あるんだが、そのカメラのレンズ部分だけをライカカメラに着けられるようにした
ロモレンズの広告を偶然見つけて、あら、これはと、忘れていたトイカメラ愛に
また火が付いてしまった。
Lomo

十年程度まえかな、レンズ改造にはまったことがあったんだ。
これは何をするかと言えば、ロシアレンズなどの安いライカレンズを買ってきては
そのレンズをばらして、レンズ玉を外して、ピントを合わせる役目のヘリコイドだけを
使い、そのレンズ玉の部分に、僕がやったのはトイレンズのレンズ玉をはめたものなんだが。
四個程度作ったかな?
写るんですのレンズとか、ロモレンズとか、スメナも使ってみたがこれは40ミリでなかなか
ヘリコイドに合わないので止めてしまったが。
そんなのをフイルムカメラのライカに着けては遊んでいたんだが。
やはり同じような改造レンズを実はほしい人が多いらしく先ほどのLomoレンズはちゃんとした製品を
新しく出したという訳なんだ。

これなら買ったままほとんど使っていないM8もトイカメラになるかしらんと、
以前のこのM8には似たようなレンズMS-Optical PERAR 28mm f4をつけては
遊んだんだが、これは、まあとても良く映るレンズで、それはそれで魅力的なんだが、
さすがにこれは写りすぎで、トイカメラにはならなかったが。

そのLomoレンズにふさわしいデジカメは何だろうと、トイカメラファンは各自夢を描いて
究極のおもちゃカメラを首にぶら下げて旅に出ることを夢想するわけだ。

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# by eichi_wata | 2016-07-15 08:41
2015年 12月 06日
野間傳治に再会した旅
約二週間のふらふら旅から戻った。

僕の先生の野間傳治は正直なことを書いてしまうと画家としてなかなか
これといった代表作をちゃんと言えない微妙な仕事を続けた人で、でした。
野間桂子さん、銅版画家、もう誰も知らないのだろうな?
野間傳治さんもしばらくするとそうなってしまうのかな?
1950年台に東京芸大を出てすぐにフランス留学、次にフルブライト留学生として
ボストンの大学で版画を学んできた新進気鋭の作家だったんだが。
どうしてなんだろうか?あんなにせっせと仕事をしていたのに。
僕も含めて殆どの作家ってこんなものなんだろうな。

弟子としてしばらく側で見ていた者として、フランスのヘイター教室にいたころ始めた
とてもカラフルで抒情的な抽象を続けてほしかったし、またあの仕事の先を見たかった。
また30代の頃に九州のとある美術大学の先生の話が来た時も抽象を続ける良いきっかけ
だったと思ったんだが、父親、野間仁根が強く反対したと先生から聞いた。
そして、40台になると急にビュランで具象を始めたんだが、なんでビュランで具象なの?
先生どうしたの。抽象の仕事はどうしたの?え、え、。裸婦と動物????
このころから僕も連絡も取らなくなってしまったんだが。

僕が少なくとも画家に成れたのは先生のおがげなことでもあるんだ。
二十歳の時に先生の工房で君はビュランとデューラーの版画集を渡して
これを集中してやりなさいと言われたのが、そもそもの始まりで、
そんな恩のある先生に何かと不義理をしていまったという思いが
亡くなって十年にもなった今でも強くあって、もう少し連絡をとってれば
良かった、、、、

なにか急に道後温泉に行きたくなり、思いついたその夜の夜行バスに乗って
道後温泉に行ったんだが。
どうせなら、前々から思っていた先生の父親、野間仁根の生まれた島の今治の
大島に寄ろうと思い立ち行くことにしたんだ。
仁根さんの家は島でも塩田を一手に扱っていたとても大きな庄屋さんだったようで、
仁根さんが戦前にフランスに行けたのもその財力があったんだろうな。
また仁根さんが亡くなった時も先生は土地の相続その他でいろいろ大変だったようだ。
そんな話をずいぶん前に聞いていたので、初めて行ってみようかと軽く思ったんだ。

で、バス停留所の前の役所に飛び込んで野間仁根さんの旧宅の事を聞いたら、
偶然に職員の武田直子さんと出会って、武田さんは僕が画家であることも
野間傳治の弟子であることも当然知らず、野間仁根の旧宅を見たいといっただけで、
親切にも案内してくれ、どうせなら、少し離れているんだが野間仁根の繪が飾ってある
郷土資料館でも見ますかと、その資料館になにげなく案内してくれたんだが、
そこで、あああ、なんと笑顔の先生の写真が僕を待っていた。

それは島での野間傳治の初めての展覧会が四日前に始まったばかりの中に
偶然に出くわした形なんだが、いやこれは単なる偶然とはでなく、
十年前に亡くなった先生が絶対に展覧会に僕を呼んだのだ。
こんなとき、こんな形で再会するとは、、、、たまらず泣いてしまった。

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# by eichi_wata | 2015-12-06 14:09
2015年 10月 25日
少年王國<蝶を夢む>
旅行から帰って大船に戻って、一度渋谷まで藤田さんの個展を見に出て、
ほかの日は家で本をいくつか、ぱらぱらに読んだり
読み返したり、いいかげんな読み方だが、そんな毎日だ。

川上未映子を四冊、
<彼女は四時の性交にうっとり、うっとりよ>初期の本びっくりええな、
朝吹真理子<流跡><きわこと>
<村上春樹への12のオマージュいまのあなたへ>

二階堂 奥歯<八本脚の蝶>読書日記または公開日記か。
読んだのはまだ全部でなく適当なところばかりだが、
最後のページの事は触れたくない。

たとえで言えば、さながらカサーレス<モレルの発明>で繰り返し現れるフォスティーヌの出現と
消失で<モレルの発明>の次の一節そのままの本だ。
<しかし私は彼女を保存しているのですよ。もしだれか、彼女に会いたければ、お見せします。>

アンドレイ・タルコフスキー<ホフマニアーナ>が読みたいんだがな、
挿繪が入っているんだが、挿繪本はおせっかいで嫌いなんだ。そして挿繪が銅版画ならなおさら、
銅版画が本の挿絵とした長い歴史があって、近年せっかく本から独立できたのにまだ、本の挿絵とか
表紙に用いられることに、どこか悲しい思いがあって大昔の駒井哲郎さんの自嘲気味な話を思い出して
割り切れないんだ。本は飾らないでほしいんだ。

本は純粋に文列をなで文脈を読んで、うかれ漂う悦楽をあじわいたい。
朝吹真理子<流跡>はそんな小説であった。

<文字がとどまることをさけ、書き終わることからも逃げてゆく。
ひたすら押し流れてゆこうとする。はみだしてゆく。しかしどこへ>朝吹真理子

<幕に、それが消える時、風が擲つがごとく、虚空から、――雨交りに、電光の青き中を、
朱鷺色が八重に縫う乙女椿の花一輪。
はたと幕に当って崩れもせず……お稲の玉なす胸に留まって、たちまち隠れた。>泉鏡花

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# by eichi_wata | 2015-10-25 13:25
2015年 10月 17日
海街diary
映画海街diaryが何の事件も起こらず、のんびりした四姉妹の
話のゆるい展開が心地よく、二度も見てしまったのだった。

海街diary 3 <陽のあたる坂道>を図書館から借りてきて読んだ。
七月に予約したので3か月かかって、1,2,3まで読んだことになる。
1,2が前ふりで3でやっと個々の内面に入って来たかんじか。
しかし、父の墓どこに入っているのだろうか?
4,5,6巻は待ち順番がやっと10番目あたりなのでまだひと月程度は
かかるかな?もっとかな?

旅先での街をふらふら歩いていたら変わったお茶屋さんを見つけた。
煎茶エスプレッソが飲める。それがとてもおいしく、ホテルにも近いので
毎日昼にお邪魔して、小さなおにぎりを三個注文しては本を読みながら
お茶を頂いていた。
ちょうど川上未映子の<ヘブン>を読んでいたところ店員のお嬢さんに
何を読んでいるのかと尋ねられ、それ、すごく嫌なんですよね、
でも、かわいいから<ヘブン>と答えると
あ、コジマはどうしたのでしょうねと聞かれ、え?くらりとした。

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# by eichi_wata | 2015-10-17 10:11
2015年 10月 14日
旅行から戻った。
二週間の旅行であった。

ホテルでは<重力の虹>3章のいろいろなところをとびとび読み、
傍ら居酒屋では<たけくらべ>と、川上未映子<ヘブン>を読んでいた。

<いつも恥かし氣に顏のみ赤めて筆やの店に手踊の活溌さは再び
見るに難く成ける、人は怪しがりて病ひの故かと危ぶむも有れども
母親一人ほゝ笑みては、今にお侠の本性は現れまする、>

美登利の変化の原因はやはりわからない。
それらの推察はあまりにも現実の問題すぎてそうなのかも知れないんだが、
<此處しばらくの怪しの現象に我れを我れとも思はれず、唯何事も恥かしうのみ有けるに、>
と、あるのでこれ自体はそれほど詮索なくとも、いずれにしても大人になることを自覚した
美登利の変化と水仙の作り花を格子門にこっそりと差していく信如の旅たちを対として物語を
考えるともう少し深い意味が感じられて来る。
それにしても最後はまあなんと美しいのだろうか。

<龍華寺の信如が我が宗の修業の庭に立出る風説をも美登利は絶えて聞かざりき、
有し意地をば其まゝに封じ込めて、此處しばらくの怪しの現象に我れを我れとも思はれず、
唯何事も恥かしうのみ有けるに、或る霜の朝水仙の作り花を格子門の外よりさし入れ
置きし者の有けり、誰れの仕業と知るよし無けれど、美登利は何ゆゑとなく懷かしき
思ひにて違ひ棚の一輪ざしに入れて淋しく清き姿をめでけるが、聞くともなしに傳へ
聞く其明けの日は信如が何がしの學林に袖の色かへぬべき當日なりしとぞ。>

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# by eichi_wata | 2015-10-14 16:16
2015年 08月 23日
もう六十八、せまりくる老化
いつの頃からだろうか、耳鳴りがすごい。
季節に関係なくジージーゼミが鳴いている。

津野海太郎『百歳までの読書術』
<読書にそくしていうなら、五十代の終わりから六十代にかけて、読書好きの人間のおおくは、
齢をとったらじぶんの性にあった本だけ読んでのんびり暮らそうと、心のどこかで漠然とそう考
えている。現に、かつての私がそうだった。
しかし六十五歳をすぎる頃になるとそんな幻想はうすれ、たちまち七十歳。そのあたりから
体力・気力・記憶力がすさまじい速度でおとろえはじめ、本物の、それこそ ハンパじゃない老年が
向こうからバンバン押しよせてくる。あきれるほどの迫力である。のんびりだって? じぶんがこんな
状態になるなんて、あんた、いまはまだ考えてもいないだろう>

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# by eichi_wata | 2015-08-23 08:20
2015年 08月 18日
繪の締め切りがあるんだが昨日届いた
<恋と夏>
読みだした。もういけない。繪どころではない。
このゆっくりした時間を楽しまねば、、、、、

<会ってから、ふたりは抱き合っていなかった。今も抱き合わなかった。
彼はエリーの傍らに立つ影に過ぎなかった。>
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# by eichi_wata | 2015-08-18 09:06
2015年 06月 24日
七月から始まる<のりもの展>

二週間あまりの旅行から帰ってきた。
旅行中読んだ本。
<クリングゾールをさがして>ホルヘ ボルピ
そしてこのところ常に旅行中鞄にいれてあるのが、
<廃市>福永武彦、こっちはもうぼろぼろだ。
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# by eichi_wata | 2015-06-24 13:26
2015年 05月 28日
<描かれた女たち>展
<描かれた女たち>展、三か所の美術館を回るのかな?

さて昨日別な展覧会用の繪を送った。
繪を送るとどこかほっとして気が抜ける。

ここ一週間あまり仕事をするきにもなれず、本を読んでいる。
画廊からの依頼は七月の半ばまでに小さいのを含めて、五点もあるんだが、
本を読みだすとどうもいけない。
以前に円城塔の随筆が読みたく買っていた新潮一月号を引っ張り出して
読んでいたところ金井美恵子の<シテール島への>を読んだら面白かったので、
他のを図書館で借りてきて、ついでに横山秀夫<64>もあったので、
そんなこんなところに、
昔から世話になっている美術評論家の安井収蔵さんからご自身四冊目の本
<絵話 諸縁>を送っていただいた。

その本の最初に日展と芸術院の腐敗の記事があって、
僕は団体展に出していないのでさほど興味が無かったのだが、
ちらちらと読んでいたら、山形の友人の木彫家の叔父がさらりと
書かれている処にぶつかり、あの事の裏にはこういうことが
あったのかと、再度最初から読んでしまった。

<「梯子を外す」という言葉がある。推薦者が心変わりし、
推薦しない。従来の支持会員が横を向く。双六から、弾き出される。
金力も体力も限界に至る。院賞受賞の岐阜生まれの日本画家は
会員選挙を前に自宅で自ら命を絶った。山形生まれの木彫家は
「疲れた」と漏らし鉄路に飛び込んだ>

しかし、なんだろうか?
絵描きの証はそういった会員、芸術院、勲章とか、金額とかの他人の評価の
問題ではなく自分自身の内部の問題、たとえば、今は自身がわくわくする繪を
描いているだろうか程度の自問に尽きるのに、おろかなことだ。

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# by eichi_wata | 2015-05-28 11:32
2015年 04月 14日
地図と領土
ミシェル・ウエルベックの小説<地図と領土>を読み始める。
傍らの繪の進み具合を気にしながら、

<社会の内部にあって、個人とは束の間のフィクションにすぎない。
われわれの芸術家としての立場は、商業的生産によって息の根を
止められた職人仕事の最後の代表者でしかないのだ。>

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# by eichi_wata | 2015-04-14 17:16