2011年 01月 01日
最初の油彩画が現在77歳そして次の銅版画が24歳の時の作品です。 東京理科大の数学の学生だった僕がデューラーの銅版画に一撃で魅了され 大学を中退して銅版画を始めたのが20歳。 運に恵まれたのだろう23歳の時、日動画廊主催のコンクールで賞を貰い 突然プロの作家になってしまっていた。 石膏デッサンとかクロッキーとかの修業も仲間とのバトルも全くなく、 当然に、こんなでやってけるのかと戸惑ったが、 結局無くともなんとかなった様で、画廊から繪の依頼が来て描いて渡すと 言ったことを今まで長年繰り返していた。 もっとも、あいかわらず、まあ凡庸な画家のまま50年も過ごしたので あったが。でも、子供の時から部屋から出ることもなく、人とも会わずに、 その時の思いつきで最後まで繪を描いていたいという夢をこの歳まで 続けてこれたんだもの、 その間当然に作品はもっとあるのだが、これらは
自分でちょっと好きかなと思える作品をいくつか選んだものです。 長年やっていて実にえ?これだけ?と言えるほどの実に悲しく なるほどの集まりにしかならなかった。 しかし、怠け者の僕が自分の為に描いたような作品が出来の程度の 差こそあれこれだけ描いたと思えば人生としては十分だ。 16世紀の画家デューラーの銅版画の手探りの摸刻から始まった 僕の制作もあと残りは何年残っているのだろうか? これらの繪は僕の頭の中の部屋には飾られている。 この部屋でうつらうつらと死を迎えると思うと、 とても愉快な気分です。 半田結先生の論文
by eichi_wata
| 2011-01-01 09:43
| 繪
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